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2000年前から神経の病気に取り組んできた漢方医学

認知症に利用応用される漢方処方、抑肝散・抑肝散加陳皮半夏湯


自律神経失調症やうつ病・更年期障害、さらに認知症・アルツハイマーなどにも利用できる漢方処方
1000年以上前からあった更年期障害


自律神経失調症などに使用されている漢方処方例えば抑肝散・抑肝散加陳皮半夏湯は、応用範囲がとても広く、大変便利で、パニック症や多汗症、起立性調節障害・抑うつ病・不眠症・メニエール・更年期障害・赤面症・認知症・アルツハイマーなど、幅広く利用可能です。

漢方医学は現代医学のような診断名による治療法と違い、主訴(患者が訴えている症状など)が同じであれば、病名に関係なく漢方処方が使用でき、漢方処方に数多くの効能効果が記載されているのはこのためです。

脳は、私たちのほとんどあらゆる活動をコントロールしている司令塔で、それがうまく働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに運ばなくなります。

認知症は、いろいろな原因で脳細胞の死や脳細胞の働きが悪くなったためにいろいろな障害が起こり、日常生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指します。

認知症と漢方処方、改善例
脳は、私たちのほとんどあらゆる活動をコントロールしている司令塔で、それがうまく働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに運ばなくなります。

認知症は、いろいろな原因で脳細胞の死や脳細胞の働きが悪くなったためにいろいろな障害が起こり、日常生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指します。
認知症で最も多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気で、アルツハイマー病などもこの「変性疾患」にあたるようです。
続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。

アルツハイマー型認知症の漢方処方の応用
★アルツハイマー型認知症患者は、国内で推定100万人と言われ、65才以上の10人に1人は発症するというほど多い病気ですが、実は64歳以下の若年のアルツハイマー型認知症が増えているようです。
このアルツハイマーに、漢方薬の抑肝散や抑肝散加陳皮半夏湯の効果が期待されています。
最近はNHKの番組でも紹介され、アルツハイマー症周辺症状を改善する効果・効能があると広く知られ、大変注目をされています。アルツハイマーの症状を抑える効果があるということにもつながり、アルツハイマーの進行を抑えるのに、個人差は否めませんが、周辺症状を抑える効果は期待すべきものなのです。
アルツハイマーの周辺症状というのは、妄想や徘徊などの症状で、家族にとっては簡単に対応できるような症状ではなく、そのため抑肝散加陳皮半夏湯以外の漢方薬の利用応用も徐々に広がりを見せています。

抑肝散加陳皮半夏湯以外に認知症に効果をあげている漢方処方当帰芍薬散は、ホルモンの安定・バランス調整に優れ、手足が冷えて血行もよくないような方で、浮腫みやすいタイプに良く合います。更年期障害・生理不順・生理痛・不妊症・腎臓病・認知症などに応用され効果を上げています。
神経の病気や不眠症気味などに処方されている加味温胆湯がアルツハイマー型の認知症に効果的漢方薬があることが分かり、東洋医学会の発表では副作用もなく、感情的な面で改善されている例があることが確認されています。


足腰軟弱で、家にこもりがちになり、お友達との会話もおっくうになっているような方は要注意です。
そのような方には、八味地黄丸・六味丸などの
補腎薬が適応するようです。
中医学(漢方医学)の考え方では、身体の若さは腎の働きが重要ととらえ、腎が充分に機能していればいつまでも若々しく、腎が機能しなくなると加齢し易くなると考えられています。
また、生命力は腎によって維持されていると考え、中医学で考える腎は、泌尿系・生殖系・内分泌系・中枢神経系の機能を表現し、心身調整や免疫などを含む総括的な表現になります。
こうした腎の機能不足を「腎虚」といい、これは紀元前500年代にまとめられた「陰陽五行論」に記されて以来、中医学の基本を成しています。



中医学(漢方医学)「腎虚」・腎陽虚も認知症の原因---------中高年齢が体験する精力減退・耳鳴り・めまい・難聴・脱毛・白髪進行記憶力低下・健忘症・歯のぐらつき・足腰衰弱・頻尿・足先の冷え・肩こり・背筋痛・腰痛・関節痛・脱力感・不眠・不安感・無気力・喉の渇き・免疫力低下・よく風邪を引く・寝汗・手の平足の裏のほてり等の諸症状です。

女性の症状としては生理不順、不妊、流産、早産、未熟児出産などが重なり、最近では子供たちにも永久歯が生えない、若白髪、ショック症(いじめ・登校拒否)などの肉体・精神的症状があらわれています。
腎虚が進行すればメヌエル病、腎炎、膀胱炎、前立腺ガン、膀胱ガン、子宮ガン、不育症、骨粗鬆症、糖尿病等の病気が起こり易くなると考えられています。

このように、「腎虚」・腎陽虚症状の難聴・脱毛・白髪進行記憶力低下・健忘症などの症状状態は認知症の漢方薬治療の手立てになると思います。

話題の抑肝散・抑肝散加陳皮半夏湯

疳の虫に効果のある小児にも利用できる漢方薬の一つ、最近の研究から進行したアルツハイマー型認知症で起こる幻視・妄想や、不安や抑うつ、徘徊・暴力などの抑制にも効果があるということが確認されています。
抑肝散は、子供向にも利用できるほか、大人に対しても、抑うつ病やうつ病、過呼吸症・パニック症、自律神経失調症などに利用され、実績を上げています。

成分■柴胡:熱や炎症を冷まし、腹直筋などの筋肉の緊張をゆるめます。
■釣藤鈎・チョウトウコウ:脳循環を改善し、手足のけいれんにも効果的と考えられます。
■蒼朮・茯苓:水分循環を改善する代表的な利尿薬で、茯苓には、気分を落ち着かせたり、動悸を沈める作用もあります。
■当帰・トウキ・川芎 :血行をよくし貧血症状を治す働きがあります。
■甘草:甘草は、痛みを緩和させる作用を持っています。
これらが合わさり抑肝散として発揮する効能は…
虚弱体質で神経が高ぶる次の症状、神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症、平肝熄風、気血双補に
効果があり、虚弱で腹直筋に緊張がある患者のけいれん、不眠、情緒不安、自律神経失調症、血の道症、夜泣きなどに用いられます。
精神神経面のイライラ感や不眠、また身体面では、手足のふるえ・けいれんを緩和します。
そして、子供の夜なき・ひきつけなどの改善、いわゆる「疳の強い子供」に効能があります。


認知症に応用されて、実績をあげている抑肝散加陳皮半夏湯

1556年に出版された小児医学書、保嬰撮要記載、神経の高ぶりを抑え、また、筋肉の“こわばり”や“つっぱり”をゆるめて、心と体の状態を良くします。イライラ感・不眠・緊張感・多汗等の精神神経状症状、あるいは、手足のふるえ・筋肉のけいれん・動悸・頭のふらつき・言葉のもつれ・どもり・子供の夜泣き・ひきつけ等・認知症・脳循環改善などに利用されています。面白いネーミングについて------漢方の考え方、陰陽五行論では、“肝”は心や精神のことを示し、抑肝散という処方名は、その意味での”肝”、つまり精神神経症状を抑えることを目的とした漢方処方です。


更年期障害・不眠症・チック症・うつ病・高血圧・動脈硬化・脳血管障害・小児夜泣き・認知症などにも応用可能です。TVでも放送されたように、抑肝散の研究が進み、アルツハイマー型認知症患者の起こり易い症状である神経亢進・幻視・妄想・抑うつ・徘徊・暴力に対する抑制効果があると解明されてます

加味逍遥散----------更年期障害のファーストチョイスに加味逍遥散というくらい、あまりにも有名な漢方処方で、職場の人間関係などによるストレスなどに、加味逍遥散が随分助けてくれます。嫌な上司・家庭内でのトラブル・仕事上での人間関係などから起こりやすい精神神経症状にとてもお勧めです。イライラしたり、やたらと怒りっぽくなったりする方に良く効きます。
宋時代(1107~1110年)和剤局方記載、漢方的な治療法は、気滞血瘀・肝気鬱結・肝陽上亢で、気・血の流れが悪く、停滞している“気・血・水”の流れをよくすることで、精神神経状態を落ち着かせ、血液循環を改善し、清熱作用で上半身の余分な熱(のぼせ傾向)を取り去ります。

ホルモンバランスを整え、生理不順や生理痛・
イライラしたり怒りっぽくなる・やる気の低下・めまいやフワフワ感・動機・上半身が熱くなるのぼせ傾向や発汗・寝つきが悪い・不眠症・不安感・抑うつ状態・焦躁感・頭痛・肩こり・倦怠感・多汗症・赤面症・ニキビ・慢性肝炎・子宮筋腫・不妊症などの症状・病気にまで適応します


遠志--------精神安定作用があり、神経衰弱や病後の、不眠・動悸・体が暑苦しいなどにも使用可能です。
単独では作用は弱く、山棗仁などと配合し、利用します。



竜眼肉-
------はムクジロ科リュウガンの果実です。
血の不足を補い、鎮静作用がありますので、なんとなく眠れないときの不眠症や、健忘症に効果があります。
また、抗老衰作用があるという研究論文も発表されています。
さらに、子宮癌細胞の増殖に対して90%以上の抑制効果があると報告されましたので、更年期の女性が竜眼肉を適量摂取すれば子宮癌の予防効果が得られるのではないかと最近注目されています。
【薬理作用】 補心安腎・補脾養血・鎮静・健胃・滋養の作用がある。
【臨床応用】
主として神経衰弱で、不眠・健忘・驚きやすい・動悸などの心血虚の症状がある。
このほか、虚証の出血(血便・血尿・血痰をともなう肺結核の咳嗽など)や病後の衰弱などに対する調整・補益に効果がある。

 

山棗仁------中枢神経を抑制し、精神安定と同時に滋養強壮作用があります。かなり持続する鎮静作用があり、不眠症で胸があつ苦しい・焦躁感・動悸・不安感などの症状を改善します。
牡蛎------カキの貝殻、牡蛎には重鎮安神作用があり、精神の鎮静作用のほか、頸部リンパ腺炎・甲状腺腫・慢性肝炎で肝腫大・疼痛のある場合には柴胡・青皮・夏枯草などを加えます。




そのほかの漢方処方、処方の応用次第で何にでも効果を発揮する漢方薬

のぼせる人に良く合います

黄連解毒湯------清熱解毒の代表的漢方処方黄連解毒湯。
外台秘要記載、成分黄連・黄芩・黄柏・山梔子はのぼせ気味で顔色赤く、イライラする傾向の方の、胃炎・口内炎・二日酔いなどから、不眠症・ノイローゼ・めまい・動悸・更年期障害・自律神経失調症などの神経症に幅広く応用されています。
漢方的考え方・治療法は心火旺・肝胆火旺・清熱解毒で、上半身の余分な熱を取り去り、高血圧・脳卒中・精神不安・焦躁感・赤面症・多汗症・鼻血・痔出血・アトピー性皮膚炎などに使用されています。



いつも気分がふさいでいる方に効きます

半夏厚朴湯-------“気”帯治療の代表格半夏厚朴湯は、2000年前の医学書、金匱要略記載、滞っている“気”の流れを良くしたり、発散したりして、“気”の滞りを改善します。神経をしずめ、心と体の状態をよくします。また、咳や吐き気を抑える作用もあります。
喉や食道部、または脇胸部の梗塞感や詰まり感・心臓が握られている様・咳ばらいや吐き気が使用目安です。
滞っている“気”の流れをよくしますので、気分がふさいだ方の抑うつ状態や不安神経症・精神不安・不眠症・無気力・恐怖感・認知症・ノイローゼ・




神経過敏なタイプ

桂枝加竜骨牡蛎湯-----2000年前の医学書、金匱要略記載、神経の高ぶりを鎮め、また、気力をつけることで心の状態をよくします。神経症や不眠・不安感・無気力感・夜尿症・精神面がかかわる動悸や性的機能の低下などにも用います。
漢方的考え方は、安神・通陽・補気血・調和営衛で、気血不足・虚陽浮越の症状に使用される代表格です。
体質の虚弱な方で、体が疲れやすく、興奮して眠れないというときに用いられ、臍部辺りの動悸の自覚がよく効く目安で、神経衰弱・心悸更新・性的ノイローゼ・陰萎・小児夜尿症・脱毛症・小児夜泣き・眼精疲労・夢精・発作性頻脈・自律神経失調症・統合失調症・認知症などに応用可能です。



くよくよ考え込むタイプ

帰脾湯--------宋時代(約1000年)、済生方記載、胃腸を丈夫にし、貧血症状を改善しながら、不安や緊張を緩和し、寝つきをよくします。漢方的考え方は、気血両虚・安神・補脾で、倦怠無力・元気がない・胃腸虚弱・胃腸・健忘・頭がふらつく・動悸・めまい・不眠など、繊細で貧血気味、さらに微熱や熱感を伴うときに良く効きます。
加味帰脾湯-----帰脾湯に、肝鬱上亢・心脾両虚で、のぼせ傾向をしずめ、精神不安・ノイローゼ・不眠症・神経の高ぶりなどを改善します。自律神経失調症・心臓神経症・不安神経症・健忘症・認知症・慢性胃腸炎・不正出血などに応用されています。



温胆湯------万病回春記載、成分:香附子・陳皮・黄連・山棗仁・茯苓・紫蘇葉・甘草・生姜、胃腸弱く神経質な方の不眠症・ノイローゼ・精神不安・パーキンソン・アルツハイマー・認知症など、脳にやさしい漢方処方といえます。
研究によれば、アルツハイマー患者の病気の進行を遅らせたり、発症の予防や易怒性・切迫感・焦躁感に対し有効性があると報告されています。


柴胡桂枝乾姜湯-------- 2000年前の医学書の医学書、傷寒雑病論記載、気血の流れを良くし、体の熱や炎症をひき、また、緊張をゆるめて神経の疲れを癒し、貧血気味な方の動悸・息切れ、心と体の状態をよくします。繊細で神経過敏な方の更年期障害・認知症・不眠症・多汗症・慢性肝炎・慢性胃腸炎・胆のう炎・気管支喘息・インフルエンザ
柴胡桂枝湯-----------2000年前の医学書、傷寒雑病論記載、傷寒雑病というぐらい、本来は風邪の中期に使用されるものですが、応用範囲が広く、色々な病気、症状に使用可能です。
体の熱や炎症をひき、また痛みをやわらげる働きをします。胃の辺りや肋骨下部が張り胸苦しさ、吐き気があるものに適応します。具体的には長びく風邪で微熱や頭痛・食欲不振を伴うとき、病気では胃潰瘍・十二指腸潰瘍・慢性肝炎・胆石・自律神経失調症などにも使用可能です。




認知症の漢方薬・抑肝散加陳皮半夏湯/ 東京都目黒区の漢方薬局 桂林堂薬局
中目黒代替医療研究会

漢方薬局東京都で漢方歴30年|漢方薬相談は目黒区中目黒の桂林堂へ